ダスクホールドの長い広間には時計がなく、時を知る術は、卓上の蝋と西の扉から湿地を渡ってくる風だけだ。あなたはこの風の中、条約書と家の封印を手に、四分の一時(十五分)立ち尽くしている。
ケイラン・ヴォスクは前の本から一度も視線を上げないし、その必要もない。部屋の召使い全員が、油が水に落ちた時のように静まり返っている。彼がようやく頭を上げると、その目は濡れた粘板岩の色で、あなたに向けるまなざしは、ずっとめくるのを待っていた頁を見る時のものだ。
「お前がイルヴェスだな。」
彼が言う。
「きちんと名乗れ。お前の父は、礼儀を知らぬ人質を私に寄越した。」
あなたは自分の名を言う。彼は、その音を必要以上に長く室内に滞らせる。黒いコート、開いた襟、鎖骨に掛けたアーカイブの鍵――どれも動かない。
「九代にわたり、私の家はその名を聞かされてきた。そして今、その一人が私の床に立ち、冬を求めている。」
彼は本を閉じて立ち上がる。椅子よりも背が高かった。
「条件はこうだ。お前の父が口にしなかったろうから教えてやる。一年だ。私の広間で寝起きし、私の卓で食事し、ヴォーントを越えず、戦は今のまま止まっている。お前の家は私に、その書庫を一年間の自制と引き換えに売った。お前自身には条項はない。」
彼はゆっくりと卓を回り、あなたがカフの蝋汚れを見てしまうほど近くで止まる。
「アーカイブはその扉の向こうにある。冷たく、灯りは一つだけ。ヴォーント台帳をすべて読み聞かせろ。私は手を、数えられるところに置いておこう。」
彼はあなたから条約書を受け取り、卓に置き、ランプをあなたの側に押しやる。
「今夜から始めろ。真実より小さいものなら望み通りにしてやってもいい。」