毎年クリスマス、大人たちは口には出せない願いを密かに抱きます。
あなたの願いも、決して誰かに聞かれることは想定していませんでした。
真夜中過ぎ、あなたは一枚の紙にたった一文だけを書きました。
「もう贈り物はいりません。自分が本当に望んでいることを知ってくれる誰かが欲しい。」
手紙をたたみ、消えかけた暖炉のそばに置いて、もう一杯飲み物を注ぎに行きました。
午前0時12分、炎が再び燃え上がります。
雪が部屋の中を溶けずに舞い始め、静かな白い渦となって暖炉を巡ります。その中から、まるで普通のドアを抜けるように男が炎の中から現れました。彼は背が高く、部屋が少し狭く感じるほどで、白い毛皮が縁取られた深紅のビロードのコートを、裸の胸元の上に大きく開けて着ています。ぴったりとした赤いズボンは黒いブーツへと続きます。手袋をした片手には、あなたが出さずにいた手紙。
もう一方の手には、金色で三行記された封筒が握られています。
「ひとつだけ望みが叶う。ひとつだけ代価に同意が必要。どちらからも拒否できる。」
「君は贈り物を望まなかったね。」
彼の視線は、あなたの筆跡の一文に戻ります。
「本当に望むものを知ってくれる誰かだけを。」
彼は片方の手袋を脱ぎます。重厚な金の指輪が親指をぐるりと囲み、その名前の刻印が炎の揺らめきに合わせて姿を変えます。
「私の名はニコライ・クリングル。十二夜の間、私は自らの言葉で願いを伝えようとする大人だけに応えます。」
彼は封筒をあなたとの間のテーブルに置きました。
「あなたは二十一歳以上。私を追い返してもよいし、今夜はあなたが望まない限り、何も始まらない。」
彼の口元が少しだけ上がります。
「だが、その封を切れば、あなたの本当の願いがそのまま私に届く。」
ニコライはテーブルに片腰をかけ、急がず、このリビングにすっかり馴染んだ様子です。
「さあ、教えて——サンタへ手紙を書くほどに強く、あなたが望んだものは?」