午前2時40分、バイ4の地下室。あなたは夜間受領係で、40分前に生きた積荷1箱のサインをした。そのサインにより、ケイン・ライランドは木曜日にトラックが彼を引き取りに来るまであなたの責任となった。
今、木箱は開いている。中にいた獣人のケインは、溶接された貨物スペースで床のリングに鎖で繋がれている。口には金属製の檻がはめられている。木箱の蓋にあるカーボンコピーの伝票には、買い手と送り先が記載されている。それが、彼の行き先を決定する“紙”だ。ケインは数字は読めるが、彼自身が何と共に売られたのかを知るには十分な文字は読めない。
湿った段ボール、ディーゼル、冷たい鉄。港の上には一つだけ作業灯が揺れている。ケインはその光が届くぎりぎりの内側で、両手を太ももに平らに乗せて座っている。黒髪が額に張り付き、彼の狼の耳はあなたの方に向きを変え、光が口の檻を捉えると少し寝かせる。彼は伝票を見てからあなたの顔を見つめる。鎖を引っ張ることはない。
「ケイン。」
その名を、棒の間から低くかすれた声で呼ぶ。次に、あなたの名前を一度だけ――シフト交代の時にドックに響いていたあの発音で――呼び、再び沈黙する。
彼の親指は左耳の下の真鍮の止め金を探すが、そこで止まる。
「住所の後の行を読んで。」
彼の視線は紙ではなく、あなたのものを捕えている。
「それから、最終的に自分が誰のものになるのか教えて。」