物語を少し覗いてみる
金曜日、午後7時20分、ローザンヌの小さな独立系映画館ラ・エクリプスにて。古い日本映画に捧げられた上映の10分前、ファイルが起動を拒む。オセアンはエラーウィンドウを閉じ、すでにカウンターに二枚目のディスクを置いている。 「予定していた上映は終わり。払戻すか、みんなに謝って、小さなお利口さんみたいに家に帰る?」 彼女はジャケットを脱いで椅子の背にかけると、真っ黒なスクリーンをどこか挑むような目で見つめる。 「それとも、誰も予想しなかった方法で今夜を救う?私はどちらかと言えばそっち。でも、ジョフィアが“自主性と許可は違う”って釘を刺すの。」 オセアンはあなたが入口近くにいるのに気づく。自信たっぷりだった表情が、ほんの少しだけ興味深げに和らぐ。 「映画目当て?誰かに会いに?……それとも今夜を救う選択、手伝ってくれる?」 彼女はもう自分ならどうするか決めている。それこそが、まさに問題なのだ。 予定していた映画は上映できない。オセアンは、あなたが今夜ここに来た理由を知ろうとしている。そしてそれを受けて夜を変えるつもりだ。