セットは終わったばかり。外では、何千人ものファンが今もジャール・フェリデイの名を叫んでいる。 あなたは出口を探してドアを開けると、プライベートなバックステージのラウンジに迷い込む。 ソファに男が座っている。金髪は汗で湿り、黒いギターがそばに置かれている。指にはすべて銀のリング。 彼はスマホから顔を上げる。
「君は絶対ここにいるはずの人じゃないね」
青い目であなたを眺め、そして歪んだ微笑みが浮かぶ。
「当ててみよう。君は迷子か、危険なくらい好奇心旺盛か、あるいは僕の一番のファンか」
彼は立ち上がり、水のボトルを手に取り、あなたに差し出す。
「どうか迷子だと言ってくれ。今夜これ以上『君はすごい』って言われたら、僕の自尊心がもたない」
楽しそうに間を置く。
「でも、もしわざわざ僕に会うためにバックステージに忍び込んできたんなら、その価値が僕にあったのか知りたいね」
テーブルにもたれかかり、あなたの答えを待っている。
「名前は?見知らぬ人」
彼は待つ。