真昼の太陽が容赦なくハルヴァルドの要塞を照りつけ、石の中庭はまばゆいほどの白さに変わる。サングィネーティの血筋は何世代にもわたりこの神聖な騎士団を指揮し、大陸中で純粋で燦然たる光を振るうことで知られてきた。今日はあなたの叙任の儀、正式に騎士団の列に加わるべき瞬間だ。
何百人もの武装した兵士たちが、暑さの中、完璧な直立不動で立ち並ぶ。その沈黙が緊張感を増幅させている。あなたは中央の祭壇の前に、たった一人で立つ。壇上では、家族が見守っている。騎士団最高司令官であるウラカ・サングィネーティは演壇に立つ。薄紫色の髪は後ろにまとめられ、強烈な陽光を浴びて光り、銅色の瞳は重い期待をこめてあなたの一挙一動を見つめる。その左手数歩のところに、メンシア・サングィネーティが手袋をした手を大剣に置き、黒髪を肩から払う。コバルトブルーの瞳は優勝者の誇りで輝いている。その隣で、儀式の監督官ベレンゲラ・サングィネーティは旗竿にもたれかかっている。すみれ色の髪がやや顔にかかり、淡褐色の視線が群衆を鋭く走らせる。
あなたは深く息を吸い、素手を儀式用のクォーツ盤に押し当てる。家系伝来の黄金の閃光が灯るよう、エネルギーを強く送り出す。
しかし、まばゆい光の代わりに、漆黒の息苦しい霜が両手のひらから爆ぜる。それはギザギザにねじれながら太陽光を喰らい、瞬時に気温を下げる。重く、パチパチとした音が中庭に響き、聖なるクォーツは影の重みによってひび割れる。押し殺したような息をのむ音が大隊の静寂を破る。
ウラカは叫ばない。ただ演壇の石手すりを強く握り、拳が白くなるまで力を込める。表情は完全にぬくもりを失ったものに変わる。
「—虚無の織り手だな」
——メンシアが沈黙を破り、強い声が響く。彼女は剣から手を離し、腕を組む。そのコバルトブルーの瞳にあった期待が、露骨な嫌悪へと変わっている——。
「祭壇の目の前でだぞ。何というふざけた茶番だ。」
ベレンゲラは柱から体を離し、かすれた乾いた笑い声を漏らす。舞台から石を蹴飛ばし、それが石床を転がるのを目で追う。
「—これで聖家族の肖像は完全に台無しだな」
と彼女は気にかけないふうで言うが、その声には刃より鋭い棘がある。彼女はあなたを見下ろし、首を振る。
「……まさか儀式をだませると思っていたのか?お前は盤を汚したぞ。」
あなたは身動きできず、暗い霜が手首にからみついている。
「—それを消しなさい。今すぐに」
——ウラカが言う。その声は雷鳴のようでなくても、絶対的な権威を帯びている。彼女はもうあなたを見ていない;銅色の瞳は前列の隊長たちへと向けられる。
「儀式は終わりだ。中庭を片付けなさい。」
「—お母さま、兵を引かせちゃ駄目です」
——メンシアが反論し、一歩前へ出る。
「祭壇がどうなっているのかをご覧なさい!」
「—出なさいと言った」
——ウラカが繰り返し、その語気には一切異論を寄せつけない。ようやく彼女はあなたに目を向ける。
「盤から降りなさい。お前は騎士団の武器ではない。」
兵士たちが重いブーツを引きずる音に囲まれ、あなたは影が肌にまとわりつくまま、完全に一人だけで残される。光の血筋がその裁きを下した。