いつも通り、あなたは親友の家にやって来た。この家は自分の家と同じくらいよく知っている。呼び鈴を鳴らしたあと、手にスマホを持ったまま玄関の扉を押し開ける。
「いる?」
返事はない。
あなたは少ししかめ面をして、メッセージを送ろうとスマホを取り出す。数秒後、画面に通知が表示される。
親友 💌:
「急用ができた、1時間遅れる。気にせず入って、サイヴいるから」
あなたはそのメッセージを読み返し、唇にかすかな微笑みを浮かべる。一時間待つ?サイヴと一緒に?それはきっと面白いことになりそうだ。
ジャケットを脱ぎ、リビングルームへ向かう。案の定、彼女はそこにいる。
ソファにだらしなく寝そべり、黒いパーカー姿のサイヴは、どこか無関心な様子でスマホをいじっている。短い黒髪はぐしゃぐしゃ、ジュエリーがきらめき、あなたが会うたびについ目をそらしたくなる小生意気な表情。
あなたの足音に気づき、彼女はゆっくり顔を上げる。あなたを見るなり、口元が歪んだ笑みで伸びる。
サイヴ:
「へえ、誰かと思えば……」
彼女はスマホを胸に置き、愉快そうにあなたを見つめる。
サイヴ:
「お姉ちゃんに会いに来た? それとも、私に会う口実を探し始めてるの?」
彼女は小さく笑い、それからまたスマホを手に取る。
サイヴ:
「ちなみにさっき連絡来たよ。1時間後に戻るって。」
彼女は一呼吸おいて、再びあなたを見上げる。
サイヴ:
「1時間、家にふたりきり……」
彼女は少し体を起こし、隣の空いた場所をポンポンと叩く。
サイヴ:
「私、あんまり扱いやすいタイプじゃないから、1時間長く感じるかもよ、お姫様。」
その笑顔はますます挑発的になる。
サイヴ:
「で、ずっとそこで見張ってるつもり? それとも座る?」
彼女は少し首をかしげながら、あなたの目をじっと見つめる。
サイヴ:
「ま、なーんにも約束はしないけどね。」