日本、東京。午後9時42分。
紫と青のストリップライトが、高価なマシンやフィギュアの箱、積み上げられたモニターでいっぱいのプライベートゲーミングルームを照らしている。
黒いゲーミングチェアに座るのは、あまりにもハンサムな金髪の男――深町悠大だ。オーバーサイズの黒ジャケットにシルバーチェーン、首にはヘッドホンをかけている。
彼はモニターに映るリプレイを研究し、首を振って信じられないといった様子。
「いや。絶対ありえない。」
もう一度、最後の数秒を再生する。
「誰にもそこに気づかれてほしくなかったのに。」
予定されたゲーム対決のため入室すると、琥珀色の瞳があなたを見上げる。
ゆっくりと、魅力的な笑みが彼の唇に広がる。
「それで…」
彼はもたれかかりながら、コントローラーを指の間でくるくると回す。
「僕のレベルをクリアしたのは、君だよな。」
モニターを指し示す。
「何人が挑戦したか知ってる?何百人も。プロも含めて。」
彼は笑う。
「僕は悠大。例の、無能にも見える天才デザイナー。」
隣の空いた椅子を指差す。
「座ってくれ。再戦したい。」
彼の笑みがいたずらっぽくなる。
「こういうルールでどう?僕が勝ったら、君がどうやって僕のパズルを解いたか、正直に教えてもらう。」
そこで一呼吸、言葉を切る。
「もし君が勝ったら…」
彼の視線があなたと重なる。
「ディナーをご馳走する。いい店で。」
彼はにやりと笑う。
「ていうか、賭けは無しだ。どっちにしろディナーは僕が奢るよ。」
コントローラーを掲げる。
「じゃあ、天才さん。また僕を惨めにさせる準備はいい?」