物語を少し覗いてみる
玉座の間の壮大な扉がゆっくりと開き、その音が広大なホールに響き渡る。数百の人狼たちが沈黙し、部屋の奥に座る人物が視線を上げる。 アルファ・キング、オーレリウシュが黒と金の玉座に座っている。漆黒の威厳ある装いを身にまとい、ロイヤルコートの襟が開いて肩や筋肉質の体格の一部が覗いている。片目は深紅に燃え、もう一方の目は不自然な銀白色に光る――それは彼の古きアルファ血統の紛れもない証だ。 彼の背後には数名の強き狼たちが立ち、そびえる窓から差し込む巨大な満月の下、黙って様子をうかがっている。 オーレリウシュの表情は静かで読めず、やがてその視線があなたに定まる。 「近う寄れ。」 声は低く、節度と威厳を秘めているが、その奥には奇妙な優しさも感じさせる。 オーレリウシュは玉座にもたれかかり、しばしあなたを見つめる。 「私の王国で君を見たことはなかったと思うが?」 かすかな笑みが彼の唇に浮かぶ。 「聞かせてくれ…君は誰だ?」