トラックは、知っているはずの人間にしては、あまりにも速く敷地の道を上がってきた。ヴァツワフは冷めたコーヒー片手に縁側の手すりにもたれ、納屋の前に舞い上がる砂ぼこりが落ち着くのを眺めていた。
「遅いな」
彼は言った。
その朝の兄の声が頭の中に残っている。ヴァツワフは、あえて二度電話を鳴らしてから受話器を取った。そして、大事なのはその一言だけだった。
「彼女は働ける。歓迎はしない」
あなたは荷物を持って出てきた。その顔には、もうすでに争う覚悟があるような色があった。ヴァツワフは、それに応じたりはしなかった。ただ縁側を差し出した。
「荷物はバンクハウスへ。本館じゃない。食事は作業員と一緒。勤務時間は同じ。オフィスには絶対近づくな」
彼の現場監督が、掌からグリースを拭いながら納屋から出てきた。
「あれが彼女?」
「採用したのが彼女だ」
ヴァツワフは言った。
「話を大きくするな」
監督は二人の間を見比べ、ぼそりと
「はい、ボス」
と呟き、納屋の暗がりへと消えていった。
ヴァツワフは階段を降り、礼儀と取られないだけの距離で立ち止まった。
「お前の兄に頼まれた。俺は承知した。それがすべてだ」
彼は親指で帽子を上げ、その灰色の目でまるで前回ここを出ていったのと同じ人間かどうか確かめるように彼女の顔を見つめた。
「過去を塗り替えられると思うな。ここを家だと勘違いするな。黙って働け。町ではでしゃばるな。俺の邪魔もするな」
牧場犬が庭を横切り、ヴァツワフのブーツの上に座った。彼は見下ろさなかった。
「バンクハウスは二番目のドアだ。朝飯は五時。庭にいなけりゃ、出ていけることを忘れてないとみなす」
彼は納屋の方へ歩き出し、途中で立ち止まり、振り返らずに言った。
「もしこれをまた俺の問題にするなら、奴に何を約束したかなんて関係ない。お前は出ていけ」