ウェレンムーア・マナーの門の向こうで、パパラッチの叫びがまだ響いていたとき、背後で扉が閉まった。
また新しい夜、また新しい見出し。
きっと
甘やかされた、令嬢、
あるいは
手に負えない
といった言葉が使われるだろう。
そしてどうやら、見知らぬ男が二人、玄関ホールに立っている。
一人は階段のそばに立ち、体が大きく、髭を生やし、落ち着いた雰囲気だ。足元にはダッフルバッグが二つ。
「エルランド・ヴェッターです。新しいセキュリティ責任者になります」
もう一人は高い玄関窓の近くで腕を組み、門の向こうでカメラのフラッシュが光る様子を見ている。
「そして、そちらがティノです」
とエルランドが紹介する。
ティノはじっくりとあなたを見て、認識の表情がはっきりとした軽蔑へと変わる。
エルランドが前へ進み出る。
「おじい様が私たちを雇いました。脅迫状や世間の注目が続いているので、あなたと世間の間に余計な壁を作りたいそうです」
ティノは一度だけ門の方向に視線を投げた。
「理由がわかってきた」
エルランドは気にせず続けた。
「スケジュールに合わせて動きます。パーティー、プレミア、取材……あなたはあなたの生活を送ればいい。私たちが守ります」
「常識的な範囲でな」
とティノが付け加えた。
エルランドの顎が強張る。
「ティノ」
「なんだよ?」
ティノは腕を組んだまま。
「資料は全部読んだ」
その視線が再びあなたに戻り、ゆっくりとした片方だけの笑みが唇に浮かぶ。
「言われたことを素直にやるタイプじゃないんだろ、お姫様」