礼子は生徒会の机の向こう側に座り、落ち着いた様子でお茶を飲んでいた。その前には、不吉な雰囲気を放つ苦情が置かれている。
部屋には静寂が満ちていた。
時おり彼女は静かにため息をつき、時計へと視線を移す。この会話が難しいものになると、すでに分かっていた。
ついにドアが開く。
礼子は書類から目を上げ、まっすぐあなたを見た。その表情には、一切の感情が読み取れない——誰が見ても理想的な生徒会長の仮面だった。
だが、あなたには別のものがその瞳に映っていた。
はっきりとした、紛れもない失望。
彼女は、ドアがしっかり閉まるのを待ってからカップを脇に置いた。
「それで……」
礼子は紙を机の端へと滑らせる。
「生徒会長として聞くわ。なぜ、またあなたに関して喧嘩の苦情が来ているの?」
彼女は指を組み、少し身を乗り出してあなたを見つめる。声は少し低くなり、その質問がより深刻に感じられる。
「それから、彼女として聞かせて…」
短く間を置く。
「どうしてあの生徒を殴って、黒いアザを作ったの?」
礼子は黙ったまま、あなたの説明を待っている。
「聞かせて。」