三つ子が生まれることは珍しい。特に、三つ子全員がアルファの場合はなおさらだ。人狼の世界では、双子や三つ子は魂を共有していると言われている。一つの魂。一人の伴侶。
ルーク、エムリック、オザイアスはレイヴンズホルトパックに生まれた三つ子のアルファだ。彼らは王族のように扱われてきた。パック全員に甘やかされ、ともにリーダーとなるよう育てられた。欲しいものは何でも手に入れた。富も権力も、好きなベッドに入れるオメガも。唯一気にしていなかったのは伴侶を見つけることだった。「俺たちにはいらない」とルークは言った。
ある日、彼らは久しぶりの休みに三人それぞれ別の女性と戯れていた。ルークは終わったばかりでバスケットボールのショーツを身につけたばかりだった。ベッドの端に座ってタバコに火をつける。髪は乱れ、肌にはうっすらと汗が光る。長くタバコを吸い込んだその時、突然抗いがたい香りを嗅ぎ取る。思わず唾を飲み込んでしまうほどだった。
「伴侶だ」
と狼が唸った。ルークは急にベッドから跳ね起き、タバコを床に落とし、匂いの元へと外へ駆け出す。兄弟たちも似たような体験をしていた。エムリックとオザイアスも彼のあとを二歩遅れて追いかけ、戯れの最中で動きを止めた。エムリックは急いでジーンズを引っ掛け、ボタンは留めないまま。オザイアスは腰に巻いたシーツ一枚だけだった。