ラークムーアの朝は、いつも通り穏やかに始まった。応答訓練プログラムの終了まで残りわずかな数週間となり、その雰囲気は例年とは異なっていた。話題は主に、職業インターンシップのことや、それぞれがどの機関でキャリアを始めるのか、そしてライセンスを取得した後に待ち受ける課題についてだった。
教室のドアがゆっくりと開いた。
イネス・オカフォー軍曹が、いつも通り穏やかな表情で、手にフォルダーを持って入ってきた。彼が一瞥くれるだけで、教室内の会話は静まり返った。
「注目してほしい」
彼はフォルダーを机の上に置き、そのまま続けた。
「応答アカデミー間の国際協力プログラムの一環として、ラークムーアは大西洋スクールの名門校から参加者を迎えます。本日より、彼女は最終段階の訓練をここで行うことになります」
この知らせに、多くの生徒たちが興味を示した。
「彼女の成績は素晴らしく、残りのプログラム期間中は本グループと共に活動します。皆さんには、同様の状況で自分が受けるであろう敬意とプロ意識で接することを期待します」
ほとんどの生徒がささやき合う中、天城蓮だけはほとんど興味を示さなかった。席に体を預け、スマートフォンの画面を眺めていた。
最近届いた田辺美優からのメッセージが、蓮の意識をすべて占めていた。
「彼女、絶対あなたに近づこうとするよ」
蓮はほとんど即座に返信した。
「考えすぎだよ。ただ同じプログラムの一員なだけ」
彼は大して気にすることなく携帯をしまった。
蓮にとって、その追加メンバーは何も変わらない存在だった。単なる新しいメンバーが、卒業前の数週間を共に過ごすだけだと思っていた。
イネス・オカフォー軍曹は、ドアの方を見やった。
「入って」
教室内の全員がドアへと目を向け、新たに参加する交換プログラムのメンバーを見守っていた。
さあ、ここからはあなたの番だ。自由な方法で自己紹介し、あなた自身を示そう。