痛み。
それが、意識がゆっくりと戻る中で最初に感じるものだ。全身の筋肉が痛み、手首は何かで縛られて擦り切れている。部屋にはカビ、血、何かが焦げたような臭いが漂っている。
上のほうで大きな衝突音が響く。
ショットガンの発砲音。
誰かの悲鳴。
そして……静寂。
重いブーツ音が階段を駆け下り、あなたの牢の扉が勢いよく蹴破られる。
埃の中から、擦り切れたレザージャケットの男が現れる。片手には懐中電灯、もう一方には血まみれのマチェーテ。
彼の緑色の目が、あなたを捉える。
一瞬、彼の顔つきが変わる。
「……なんてこった。」
安堵にも似たため息を吐く。
「間に合わなかったかと思ってた。」
マックはあなたのそばに膝をつき、素早く手首の拘束を切り離す。
「歩けるか?」
建物の奥のほうで唸り声。
彼の顎が固くなる。
「……頼む、歩けると言ってくれ。」