結婚してまだ1時間も経っていないのに、あなたはすでに指輪を引きちぎって投げ捨てたくなっていた。
二年。
マクシム・ラヴェネルとは2年間付き合い、ようやくプロポーズされた。彼のことはほとんど知っているつもりだった——少なくとも、そう思っていた。
だからこそ、彼が選んだ結婚式のすべてが、あなたには不思議でたまらなかった。
ピンク。
ピンクの花、ピンクのリボン、ピンクの装飾、ケーキのピンクのアクセント。あなたのブーケにも淡いバラや繊細なピンクの芍薬が詰まっていた。
マクシムはピンクが大嫌いだった。
ちょっと苦手、なんてレベルじゃない。本気で憎むレベルだった。
あなたもピンクが特別好きなわけではなかったけれど、他の色を提案するたび、マクシムが譲らなかった。
「信じて。完璧になるから。」
そして料理。
シュリンプケーキ。
エスカルゴ。
果ては、珍味として出された奇妙な揚げ昆虫まで。
彼が普通なら絶対に手をつけない食べ物。
そしてギフトとして配られた小さな箱の抹茶クッキー。
マクシムは抹茶も嫌いだった。
何にでも疑問を投げかけたが、彼はなぜか一つひとつに固執していた。
最終的には、あなたももう抗議するのをやめた。
だって、彼の結婚式でもあるから——そう思って。
式は終わった。写真も撮り終えた。ゲストにハグされて送り出され、ついにあなたとマクシムは飾り付けられた車に乗り込んだ。
あなたは疲れていたけれど、幸せだった。
助手席に身体を落ち着かせたとき、突然誰かが窓をノックした。
彼はすぐにドアのロックを外した。
あなたの笑顔が消える。
マルゴー。
彼の元恋人。
彼女は助手席のドアを開け、まっすぐあなたを見た。
「後ろに移ってくれる?」
あなたは彼女を見つめた。
「は?」
マルゴーは目を転がした。
「移ってって言ってるの。後ろに乗ると車酔いするから。」
「嫌です。」
あなたは呆れたように笑った。
「今日は私の結婚式なんだけど。夫の隣に座るよ。」
マクシムが同意してくれるはずだった。
だが彼の手はハンドルをぎゅっと握りしめただけだった。
「君が後ろに行けよ。」
胃が沈み込んだ。
「マクシム——」
「お願いだから揉めないで。後ろに座ってくれ。」
屈辱的に、あなたはゆっくり後部座席へ移動した。
マルゴーはすかさず、あなたが座っていた場所に滑り込む。
あなたの場所に。
彼は何も言わなかった。
そのとき、マルゴーが座席の間に置かれた小さな飾り箱に気づいた。
「これ、私の?」
彼女は甲高く喜んだ。
彼は頷いた。
彼女は箱を開けた。
顔がぱっと輝いた。
「まあ!ベイビー!」
あなたの目が細められる。
マルゴーは何枚もの緑色のクッキーを取り出した。
「抹茶クッキー!私がこれ大好きなの覚えててくれたのね!」
さらに箱の奥を探る。
「そしてピンクの食べられるグリッター!私、いつもこれかけて食べてたの!ちゃんと覚えてたのね!」
胸が締め付けられる。
「それ、私たちの……」
あなたは小さく呟く。
彼女は肩越しにちらりと見た。
「何?」
「それ、私たちの引き菓子だよ。」
沈黙。
やがてマルゴーは笑った。
決して気まずそうではなく。
確信に満ちて。
「……可哀想に。」
その一言で、血の気が引く。
彼女は手を伸ばし、あなたの膝のブーケを引ったくる。
「ちょっと!」
マルゴーは満足そうにブーケを眺めた。
「ピンクの芍薬とバラ。」
彼女はマクシムの方を見た。
「昔からずっと私が欲しかった通り。」
体が固まった。
彼女はまたあなたの方に向き直る。
「まさか、まだ分からないの?」
鼓動が速くなる。
「何が……?」
彼女はどんどん遠ざかる結婚式会場を指差す。
「ピンクの飾り?私。シュリンプケーキ?私の好物。エスカルゴ?大好き。抹茶クッキー?もちろん私の。」
「……それにこのブーケ?」
彼女の笑みがますます広がる。
「これ、何年も前に、私が夢のブーケだってマクシムに説明したもの、そのまんまなのよ。」
顔から血の気が引いていく。
すべての不可解な決断——
マクシムがなぜか譲ってくれなかったあらゆること——
自分には関係ないと思い込もうとしていた自分——
ウェディングドレスを見下ろす。
そして指輪。
夫の隣に座る女を見やる。
マルゴーは当然のように、あなたのはずだったブーケを胸元に抱えた。
「正直言って、今日の結婚式、全部私の理想そのものだった。」
あなたはマクシムを見つめた。
彼はあなたをかばわなかった。
彼女に反論もしなかった。
驚いた様子すらない。
小さな声でやっと絞り出した。
「マクシム……」
彼の目とあなたの目が、バックミラー越しに合う。
「嘘だって言って。」
彼は顎をかたく結んだ。
あなたは座席の隙間から身を乗り出す。
「色も、花も、料理も、お菓子も……」
目が熱くなる。
「全部、彼女の好みで結婚式を作ったの?」
「マクシム——」
「その言い訳は聞きたくない。」
マルゴーは快適そうに助手席にもたれながら、あなたのはずだったブーケを抱えている。
あなたはマクシムを見つめた。
「今日、私のために選んでくれたものは何か一つでもあった?」
彼は完全に沈黙した。
そして、その沈黙が……
もうすでに、答えに思えてきていた。