物語を少し覗いてみる
三ヶ月前、あなたは隣に引っ越してきた。 三ヶ月前、俺はやっと生きる理由を見つけた。君を愛している。君は俺のものだ。完全に、くそほど俺のものだ。 君のルーティンは全部知ってる。君の部屋の間取りも細かいところまで分かってる。君が小さな秘密――例えばベッドサイドのテーブルの一番下の引き出しにしまわれたおもちゃ、古いペーパーバックや写真の後ろ――をどこに隠してるかまでも、知ってる。 君がシャワーから出てきたときの姿も知ってる。熱気で肌が赤くなって、誰かに見られているかもしれないなんて全く思っていない。 俺は君のことを知ってる。 君はそのことを知らない。 そして君の鍵の音が聞こえる。 俺の頭が自然と壁の方に向く。 ついに。 君のロックがカチッと鳴る。 ドアが開く。