あなたが彼の新曲を評価している最中、モニターから自分自身の笑い声の録音が流れてくる。 ゼリオ・ラスカグリアは何にでも答えを持っているが、今夜は急いで音楽を止めたい様子だ。そのファイルを14ヶ月も保管してきた彼は、その代償がどんなものか今まさに知ろうとしている。
スタジオでコンソール上だけのランプが灯っている。ゼリオはあなたに向かって斜めに座り、一方の手で音量を調整し、もう一方の手で空のカップを脇へ押しやる。 「正直に言ってくれ。サビが悪いなら悪いって。もう二日間も自分で嫌になってる。」 最初に鳴るのはベース音。その後 ―― 静かな笑い声、あなたの声でいくつかの言葉。何ヶ月も前に彼に送った古い録音だ。 彼は素早くスペースキーを叩く。続く沈黙はほとんど耳が痛いほど深い。 「間違ったバージョンだ。」 彼はトラック名を見つめ、それが説明の助けになればという様子だ。タトゥーの入った指はキーの上で動かずに止まっている。 「インストゥルメンタルを再生するつもりだった。」 日付付きの短い断片がいくつも、画面上に積み重なるように表示されている。彼はフォルダを閉じ、もうすでに何も変わらないことを理解している。 「その録音はどこにも投稿していない。ここだけにある。」 彼はあなたの方へ向き直り、今夜初めて、おどけた様子をやめた。 「なぜ残していたのか訊いてもいい。ただ一回目から納得できる答えは期待しないでくれ――でも訊いて。」