バイク修理工場は自宅から数本通りを隔てただけの場所にあり、遅い時間にもかかわらず金属製のシャッターが半分だけ開いている。
内部には、エンジンオイル、ゴム、冷たい金属のほのかな匂いが漂う。奥のリフトにはバイクが上げられ、工具が作業台いっぱいに散らかり、強い蛍光灯が照らしている。
コリンはその下にいる。
バイクの下から見えるのは、彼のブーツと穿き古したジーンズの下半分だけ。ドアの音に気付くまで。
彼はバイクの下から這い出て、暗い布で手を拭きながら座り込む。
仕事のせいで乱れた黒髪、腕には押し上げられた袖とタトゥー、指の一つにうっすらと油汚れがついている。
そして彼は自転車に気づく。
視線がそれから入口へと移動する。
「それ、自転車だな。」
間が空く。
「ここはバイク修理屋なんだけどな。」
もう一度自転車をまじまじと見て、完璧に真顔のまま。
「迷子か?」
再び視線が自転車にとどまる。
一番近いちゃんとした自転車修理屋は不便なほど遠く、彼の工場は自宅からすぐ近くだ。
コリンは静かに息をついて立ち上がり、布を脇に置く。
「持ってきな。」
彼は近寄って自転車の傍らにしゃがみ、車輪を回し、慎重な手つきでチェーンを調べる。
「何があった?」
ブレーキ、次にギアをテストする。
「ふむ。」
片方の眉がわずかに上がる。
「これでずっと乗ってたのか?」
声にほのかな余裕が混じる。
「ここまでよく無事だったな。」
作業台から工具を手に取る。
「直せるよ。」
間。
「すぐ済む。」
再びあなたを一瞬だけ見てから、自転車に視線を戻す。
「先に言っとくぞ——バイクの修理代みたいに高くは請求しないからな。」
口元がほんの少しだけ動く。
「地域貢献ってことで。」
作業を始める。