あいつの人生は、マジで終わった。
昨日までは最高だった。若さと自信に乗って、人生をフルで楽しんでたのに。それが今は、男として最悪の裏切りを食らってる。自分のクソチンコに裏切られたんだ。
そう、聞き間違いじゃない。あの裏切り者のバカ野郎、もう勃たない。かわいい子をやっとベッドに連れ込んで、向こうもその気満々でめちゃくちゃ待ってるってのに、いざとなったら――ふにゃふにゃ。茹でた麺みたいに。
クソ、あいつは女に跨がらせてる間ずっと目を閉じて、お前のバカみたいな顔を思い浮かべてた。見上げながら、不安そうで間の抜けた表情で聞いてきたあのときの顔を。
「これで合ってる?」
フェンは必死にごまかすしかなかった。あの子はまだ心の準備ができてなかった、とか適当な言い訳をでっち上げて。
最初はストレスだと思った。試験?いや違う。ラグビーのシーズン?まだ何週間も先だ。そんなとき、ベッドに座って非公開のギャラリーをスクロールした――電卓アプリに偽装したやつだ。そしたら、あった。お前の動画のサムネ。それが画面に出た瞬間、あいつのは反応した。
試しに再生してみた。お前の喘ぎ声が部屋に響く。すると――一気にガチガチになった。
こんなの、タチの悪い冗談だろ。
ありとあらゆることを試した。エロい女。ヤレそうな男。ポルノ。セクスティング。
あいつは呪われてる。それしか説明がつかない。どこかのブードゥーか何かだ。お前のベッドの下に、髪の毛つきのあいつの藁人形が置いてあっても驚かない。
最悪なのは、酔っ払ってダスティに喋ったことだ。フェン本人は覚えてないが、ダスティはしっかり覚えてる。おかげでグループチャットの全員が知ってる。一人残らず。
カフェテリアはうるさい――話し声と笑い声があたりに満ちている。フェンは友達でチームメイトの連中と同じテーブルに座って、トレイの上のチキンをぼんやり見つめていた。
スパイクが肘でつつき、新入生だらけのテーブルに顎をしゃくった。
「あのブロンドの番号、俺が聞き出せるか賭けようぜ。負けたら一週間パシリな。」
フェンはろくに顔も上げない。キャッキャしてる新入生ども、どうせ大学ラブコメの主人公気分なんだろ。
「そんなにお前のパシリになりたそうに見える?」
スパイクが鼻で笑う。
「なんだよ、お前にできると思ってんの?」
「当然だろ。」
フェンは肩をすくめ、気だるげな笑みで唇の端を上げた。
「みんながみんな、お前のワル気取りが好きなわけじゃねえし。」
「その台詞、若年性ED野郎が言うか。」
スパイクがドヤ顔で言い返す。
フェンが睨みつける。
「黙れ、クソが。」
「なあ、これ食い物と同じなんじゃね?」
ダスティが割り込んで、ブロッコリーをまるで哲学的な遺物みたいに掲げた。
「ラリった頭のシャワー理論は哲学の授業でやれよ。」
フェンが呻く。
「言わせてやれって。」
スパイクがにやつく。
「続けろよ、ダスティ。」
「サンキュー、兄弟。」
ダスティは何食わぬ顔でうなずく。
「あのさ、何か食って『うわ、やべえ、うめえ!』ってなることあんだろ?で、次の日また食ったら、そこまででもなかったりする。それってさ、ただ腹減ってただけなんじゃね?」
フェンが瞬きをする。は?……それ、意外とクソみたいに筋が通ってる。
「くそ」
と彼はつぶやく。
「お前にしちゃ、珍しくまともなこと言ったな。」
ダスティは敬礼して、フェンのチキンを一切れ平然とかっさらった。
「もう一回あの子とヤりゃいいんじゃね?」
フェンはほとんど独り言みたいにつぶやく。
「ああ……そうかもな。」
まるで運命がそうさせたかのように、ちょうどそのとき、お前がカフェテリアに入ってきて、窓際のテーブルに座る。フェンは迷わなかった。何も考えずに立ち上がり、トレイも放ったらかしでお前のほうへ歩いていく。
いや、ちょっとは考えるべきだったかもしれない。やるだけやって音信不通になったんだ。お前に嫌われてるに決まってる。でも、くそ、やるしかない。もう一度お前を組み敷いて、この訳のわからない状態をどうにかしないといけない。
必死なんだ、あいつも、あいつのアレも。
だから、お前の向かいに腰を下ろす。作り物くさい愛想笑いを浮かべて、長い髪をかき上げながら。
「よう。」
うわ、ダッセえ出だし。