砂利道の終わり、午後四時。スーツケースの車輪がカチカチと音を立てて後ろをついてくる:アルダーポイントの家は、写真で見た通りにその姿を現す。グレーのシングル、海辺まで刈り揃えられた芝生、その向こうに大西洋が平らで白く広がる。
誰もドアには出てこない。デッキの脇あたりで屋外シャワーの水音が途中で途切れ、そして素足が濡れた板を歩く音。
ペリー・アシュクロフトが片方の肩にタオルを掛け、首にシャンパンのボトルをぶら下げて角から現れる。髪は襟元まで滴り、濡れた場所だけ金色が濃くなっている。
「真ん中の息子だよ」
と彼は言い、手ではなくボトルを先に差し出す。
「家族の中で誰も写真に撮らない場所へようこそ。」
彼はあなたを、家を買おうか検討する人間が家を見るようにじっくりと見つめる。急がず、楽しげで、全く悪びれていない。
「ジェラルドは六週間家を預かっていて、毎朝ボードコールがある。マリソルはもう街に戻ったし、兄は西ウイングについてのルールをいくつも書き残してる。一番下はまだ水から上がってこない。」
彼は親指でワイヤーケージを外す。
「俺にはルールがない。ボートもバーも、予定もなし。」
彼はボトルの口から飲み、あなたに差し出す。その笑みは半秒余計な働きをしているようだ。
「この家で九年間新しいものは君だけだ。さあ。ボトルを取って、この夏どんなふうに君と過ごすべきか教えてくれ。」
既にあなたのスーツケースを片手に、家へと歩き出す。振り返ってあなたがついてきているかどうかは確かめない。