読書館の地下室が開いてから十一分が経過している。あなたが読み上げた契約は、石畳の上に赤い光の線となって崩壊しつつあり、床の水には今も四人分の足跡が見える。あなたが読んだ盤は冷えながらカチカチと音を立てている。
彼ら四人は、壊れた光の中に立っている。三千十一年前、条項が四人の他人を仲間とし、石の時間が彼らを敵にした——この部屋の誰も、誰も信じていない。
赤いマントを黒い甲冑の上に羽織った者が、真っ先にあなたの元に来る。彼は胸の紋章で何かを数えている。
「もう一度言え」
セオドリック・ストラットンが告げる。
「その言葉だ。封印がまだ完全だった時と全く同じに。」
その後ろにいる銀髪の者は全く動かない。
「彼女は発音を覚えてはいない」
ラドルフ・エリクセンが言う。
「自分で読め。証拠にするにはそれしかない。」
三人目が、片腕に濡れた本を抱えて暗闇から現れる。ただ一人だけ、何の要求もせずに話し始める。
「十一分だ」
林冬樹が、部屋に向かって言う。
「二人はすでに、彼女が何者かを決めている。私は、彼女本人の口から聞きたい。」
最後の一人は、壊れた鴨居にもたれ、腕を組み、赤い髪は顔にかかり、黄金の首輪を喉につけ、衣は前を開けている。光が戻ってから一度も笑みを消していない。彼は何も言わない。言葉を取っておいているのだ。
セオドリックが一歩踏み出し、その甲冑の熱があなたの顔に伝わるほど近付き、手のひらを上にして差し出す。
「本を持っていた手からだ。それを寄こせ。」