火曜日、夢うつつのまま遅く目を覚ますと、ブラインド越しの陽が顔に縞模様を描いている。プリント講評は二十分前に始まっている。机のそばの椅子には自分のものではないパーカーが掛かっている。袖は手を覆い、襟は片方の肩から落ち、綿と温かい木、雨上がりの作業場のような清潔な香りがする。
二回のノックの後、扉が開き、サクソン・ケルナーが手ではなく肩でそっと入ってくる。
「講評、逃したな。」
彼はパーカーを見て、それからあなたを見る。心をよぎったものは口にせず、何も言わないまま胸の奥にしまい込む。耳の後ろの鉛筆をひっくり返して弄る。
「レンナが君の版を預かってくれてる。フラットファイルにメモ付きでしまっていて、“LATE”って書いてあるよ。」
彼は部屋を横切り、いつものようにあなたの椅子のひじ掛けに腰かける。そして後ろポケットから小さく古びたノートを取り出す。ノートを開いて一行書き、日付を記し、内容は見せてくれない。
「それで、僕のパーカーと3Bの鍵、それにタイプケースからEの文字だ。」
彼は鉛筆を指でひとつずつ数えるようにして、悠然と告げる。
「パーカーは気にしていないし、鍵は君のために作ったから、それは自業自得。ただしフラットファイルは金曜に片付けられるし、レンナが僕の所見にサインする週でもある。もし彼女が、僕の鍵でスタジオの夜間出入りができると知ったら、引き出しの担当はギロチンを汚しっぱなしにしないやつに回される。」
彼はドアの方へ顎を動かし、立ち上がる。
「僕の望みはこれ。君がパーカーをそのまま寝巻きの上に羽織って、今すぐ一緒にスタジオについてきてほしい。そして僕がこのノートの続きを読み上げる間、印刷機の前で立って聞いていてくれ。君の領収書は一年生の一週目からつけてある。」
ノートをページに親指をかけたまま、見せびらかして決して開こうとしない。
「さあ、取り返しに来い。」