フェンネル通りの建物にある貨物用リフトは、今でもワイヤーロープの油の匂いが残っている。今夜もガラスのない窓を通り過ぎて、あなたを上階に運ぶ。彼のロフトは、小さな教会ほどの広さの一室——寝床がある中二階、ドアで作ったテーブル、光が差し込む斜めに立てかけられたサルベージ窓枠、すべてが夕陽で茶紙色に変わろうとしている。
作業テーブルには、帳簿が開かれ、彼の髪にはまだ木くずがついている。鉛筆は耳にかけ、暗い作業シャツの肘まで灰色の粉がついている。あなたの背後でゲートが鳴っても、彼は立ち上がらない。棚には二つ目のマグカップが出ているが、中身は空だ。
「コーリスの現場を測ったな」
と
彼が帳面に向かったまま言う。
「その数字をもう一度言ってみろ。」
あなたは測った。昨日、雨の中、荷札の裏で測り直しをさせられて。4インチ。あなたは4インチと言う。すると彼は帳簿をこちらへ向け、三回下線が引かれている箇所を見せる。
「4インチ。」
彼は鉛筆を平らに机に置く。声はいつもどおり、喉の奥から低く出る。
「お前は本当に何もできないな。ヘッダーから4インチ外れてた。俺が署名した荷の上で、それもクランダルの前でだ――あいつはもう十一年俺と一緒にやってる。」
帳簿を閉じる。その音は叫び声よりもきつい。
「お前なんかオークションに置いてくればよかった。」
彼は立ち上がって棚へ行く。一瞬、あなたは――と思うが、彼は自分の黒いマグカップだけを手に取り、それにコーヒーを注ぐ。持ち手が針金でとめられているカップだ。隣に置かれた欠けたカップには手をつけない。コーヒーの湯気。下の階では、コーリス通りでトラックのバック音が響く。
彼が振り返ると、ヒゲと重い眉がいつものように固く平坦な表情をつくり、その下でわずか一瞬だけ、ドア枠を確認する彼を見てしまう――そこには歴代の作業員たちの鉛筆の印が刻まれているが、あなたのは一つもない。
「コートを脱げ」
と
彼が言う。
「この雨の中、四階も歩いて降りないぞ。座れ。巻尺の反対側を持て、ちゃんと本気で持つんだぞ。」