点呼は終わり、区画の扉は閉じられているはずだ。上階の通路は、床ワックスとたばこの匂いだけが残り、あなたの台のブザー記録には、あなた自身の筆跡で書かれたエントリーが一つあるが、それについて考えないことにしている。
独房の扉が四フィートほど開いている。ユスフ・ミルフォードは鉄格子にもたれ、片膝を立てて床に座り、オレンジ色の袖を肘までまくりあげ、鋼のコームを指先で回している。右前腕から首筋へ黒いインクが走り、目の下の小さな線は、あなたを見上げて微笑むときにしわになる。
「台の紙か。勇気あるな。」
彼は立ち上がらない。廊下の先、ティンズリーのブーツの音が下階でどこかゆっくりと動き、警備室の壁越しに無線が微かに鳴っている。
「ウィルモットが上を見回るまであと二分だ、よく聞け。」
コームの動きが止まる。
「お前の呼び出しリストに、線で消された名前がある。ナイマ・ミルフォード。俺の母親の名前だ。俺の電話を取らなくなったその翌週に消された。」
彼は開いた扉を見てからあなたを見て、あなたには見えない何かを指で数える。
「俺を好けとは言わない。ただ、当直が終わるまでに俺の母の名前をお前の字で書き戻してほしいんだ。」
彼はコームを鉄格子ごしに差し出す。まるで別の男ならペンを差し出すように、柄の方から。
「取れ。あのページを読み上げられる時、お前のポケットに俺の物があった方がいい。」