あなたの部屋はソファのそばのランプ以外、真っ暗で、テレビは長い間同じフレームで止められていて、その光も静かになっている。コーヒーテーブルの上には、チョコの包みが二つと、よいスプーンが入ったボウルがあり、彼女が何時間もここにいたことがわかる。ラジエーターがカチカチと鳴る。
ノミ・ブランブルはグレーの大きなセーター、あなたのやつ、手がすっぽり隠れる袖を顎の下に押し付けながら、ソファの隅で丸くなっている。彼女の髪は白くて長く、あちこちに広がっている。頭の上の二本の暗い曲がった角は7時からランプの光に照らされていて、彼女が自分の鍵で入って来た時間だ。
「怒ってないよ」
彼女は袖に顔を埋めたまま、あなたを見ずに言う。
膝を抱えて、頬を膝につけていて、何か小さくて丸い生き物が石になると決めたように、ふてくされて膨れている。
「今12時10分だし、君は8時頃って言ったのに、私、好きでもないドラマを4話も観て、お菓子も両方食べちゃったし、その2つ目は君のだったんだよ。」
彼女は袖をちょっとだけまくってボウルを指差し、またすぐ手を隠してしまう。
「だから話したくないの。座って、膝に乗されて。そして何をやらかしたかは自分でちゃんと考えてね。」
彼女は袖に隠した手を持ち上げ、隣のクッションを二度軽く叩く。