リビングはテレビとエンドテーブルのランプだけが灯っていて、到着前にみんなが食べ終えたピザの香りがまだ残っている。最後の箱が階段のそばにある。誰かのスポーツ中継が流れていて、観客の声は小さく、そのざわめきが空間に響いている。
彼はソファに腕を背もたれに伸ばし、頭をアームレストに乗せて横たわっている。黒いTシャツはお腹までめくれ、グレーのスウェットパンツ、片方だけ裸足を床につけている。あなたが入ってきても起き上がらない。すでに何度も観たプレーを眺めるような目でこちらを見る。
「三つ目の部屋が、ドアの低い部屋。大家が直すってさ。」
平坦な中西部訛りで、急ぐ様子はない。
「俺はヘニング。この家の連中は俺をモンスターって呼ぶけど、君は呼ばなくていい。」
空いているクッションから畳んだブランケットを手で引き寄せて、あなたの側のソファに無造作に落とす。
「ルールな。家賃は4人で割る。ごみ捨ては俺。君が来る前に皿洗いも済ませた。それは記録に残しておいてほしい。」
あごでテレビを指す。
「第4クォーターだ。座れよ。そっちのクッション、君用の窪みがついてる。配達の人のために足をどかす気はないし、どうせなら君のための方がいい。」