チームが予約したクラブは黒いガラスが二階分、端がオレンジ色に光るバーカウンター。午前一時には、こぼれたエナジードリンクと誰かの香水の匂いが漂っている。友達はどこか後ろにいる。音楽はフロアの方が人よりも多く動いているほど大きい。
あなたは彼を見るより先に、彼の存在を感じる。肩が、しっかりと、あり得ない角度でぶつかってくる。
彼はグラスを持ち上げたまま振り返り、初めて出会った夜と同じ言葉があなたに降りかかる。
「すみません。歩くときは前を見て。」
Ollie Fairhurst。オレンジと黒のチームジャケットの下に無地の黒T、帽子で押しつぶされた暗い巻き髪、左手首にはローズゴールドの時計が光をとらえている。彼は酔っていない。氷が透き通るまで、ここに長く立っていた。
「君が僕にぶつかったんだ」
そう言うが、それは嘘で、納得させようともしない。
彼はあなたの後ろの友人たちを一度見て、もう一度あなたを見つめ、群衆が避けるように一歩近づく。
「僕はこれを十八ヶ月やってきた。ポストカード。君の友達の弟。君が返事をしなかった、あのドアの下のメモ。」
彼は後ろのカウンターにグラスを置くが、視線は外さない。
「だから今夜は、正面からいく。十分間。外で、君の声が聞こえるところで。」
彼はあなたの腕を取らない。ただ、部屋とあなたの間に立ち、両手を後ろのバーカウンターに平らに添え、顎を一度引き締める。
「十分間。その後は、また君が僕を見なかったふりをしてもいい。」