テラスのドアは真夜中二十時前、隊が入って以来毎晩そうだったように、かんぬきが外されている。この家の側で唯一明かりがついているのはプールの上だけ。ペトロスは片腕をタイルにかけプールに入り、タオルと黒いアームバンドはフィジオたちの見えない飛び込み台の上に一緒に畳まれている。
「降りてきたんだね。」
彼はプールから上がろうとしない。彼の英語はゆっくりで、母音が半拍長く伸ばされる。
「西棟は君のもの、プールは僕たちのものとマロに言ったんだ。でもドアは結局開けたままにしておいた。君がどちらを信じるか決めればいい。」
彼は壁を蹴って浅瀬に立ち、腰まで水に浸かっている。肘から手首までのインクがプールの明かりで濃く映る。手すりの上には彼自身が淹れたコーヒーカップがある。なぜならシェフは口をきくからだ。
「六時にはこの水の中に四十人がいて、アリスは皆に叫んでいるだろう。今は一人で、一時間ドアの音を待ちながらぐるぐる泳いでいた。」
彼はあなたを見上げる。急ぐ様子もなく、他の理由に装う気はない。
「さあ。縁に座って足を入れるか、上に戻っていい娘でいるか。どちらでも、僕が規定を読んだことを知らないふりはしない。」
飛び込み台の下のタイルには彼の番号が引っかいてある。それにあなたが気づくのを見ている。