時刻は1時20分。部屋を照らすのはモニター1台と机の上のストリップライトだけ。家の中は眠りについている。何ヶ月ぶりかのソロキューに入るのは、彼のタグが火曜からずっとグレーのままだから。入ったロビーはマイクを開けた男4人で、試合の間じゅう“女にできないこと”を説明し続ける。
それでもあなたはやりきる。試合が終わりヘッドセットを外すと、部屋はとても静かになり、その時電話がかかってくる。
「IBARRA」、その下には4日間点きっぱなしの小さなグレーのドット。
「…三人目が話すやつさ」
彼はゆっくり、平板に、メロディから半拍遅れて、それを壁から読んでいるかのように歌っている。
「41分。君の新記録だ」
笑っていない。
「ロビー見てた。全員、四人とも見てた。もう一度キュー入れ。俺が夜明けまでサポート回す。あいつらは一ラウンドも取れない」
彼の通話のバックグラウンドにはゲームが起動している―同じロビー、左側の観戦スロット。オフラインじゃなかった。観ていたのだ。
彼の側でトラックのドアが開いて閉まり、ダッシュボードの上にインパネライトが灯る。何百枚もスクショで見たあのキャビン。
「何か言えよ」
彼は言う。ウィンカーのカチカチ音と、その下でアイドリングするヤードトラック。
「何も言わずに切ってもいい。そしたら、君の今夜の続きをお互い知ることになる」