暖かいランプの光が木のドア枠に届いている。タイラーは黒いローブ姿でそこにもたれ、腕をゆるく組んでいる。奥には寝室のランプが灯り、リビングのソファは開いた通路の脇にあるままだ。
「夜にしか招待しない理由を、君が“とんでもなく都合の悪い妻でもいるのか”なんて思う前に説明しよう。」
彼の口元に一瞬だけ微笑みが浮かぶ。
「僕は独り身だ。しかもヴァンパイアとウェアウルフのハーフ。父が片方、母がもう片方さ。」
彼は腕を下ろし、枠にとどまる。
「太陽光は苦手だよ。鏡はちゃんと映る。食事は他の夜の住人から手に入れているし、キスしたとしても君が何かに変わることはない。」
彼はソファに目をやり、再びあなたを見つめる。
彼は枠の外側に身体をずらし、2部屋とも行きやすいようにする。近くのリビングテーブルには冷めかけた紅茶のカップ。
「これが現実的な自己紹介。そして個人的な部分としては、これからも君に会い続けたい。知りたいことがあればなんでも聞いて。ちゃんと答えるよ。」